芝目の読み方 —— 高麗芝とベントで何が違うか
芝目は、グリーンの芝が寝ている方向のことです。順目ならボールは伸び、逆目なら止まります。 ただしどのくらい効くかは芝の種類と状態で大きく変わるため、いつも同じ量を足すという読み方はできません。
順目と逆目の見分け方
最も実用的なのは明るさの差です。
- 明るく、白っぽく光って見える → 順目(葉の表面に沿って見ている)
- 暗く、濃い緑に見える → 逆目(葉の先端側から見ている)
同じグリーンでも、立つ位置を変えると明暗が反転します。だから必ず二方向から見ます。 ボールの後ろから見て明るく、カップの後ろから見て暗ければ、ボールからカップへ向かって順目です。
補助的な手がかりとしては、カップの縁の崩れ方があります。芝が伸びていく側の縁は 根が張りきらず崩れやすいため、崩れている側が順目の方向を示すことが多いとされます。 ただしこれは踏み跡でも崩れるので、単独で判断材料にはしないほうが無難です。
高麗芝とベントグラスの違い
| 葉の性質 | 芝目の効き方 | よく見られる場面 | |
|---|---|---|---|
| 高麗芝 | 硬く太い | 強い | 日本の伝統的なコース、夏場 |
| ベントグラス | 細く柔らかい | 弱い | 高速グリーン、寒冷地・冬場 |
高麗芝は葉が起き上がる力が強く、順目・逆目の差がはっきり出ます。 逆目のラインでは、同じ距離でも明らかに強く打つ必要があります。
ベントグラスは芝目そのものが弱いうえ、刈高が低く高速なことが多いので、 芝目より傾斜のほうがはるかに支配的になります。高速グリーンで芝目を大きく見積もると、 たいてい打ちすぎます。
傾斜と食い違ったときは傾斜
実戦で迷うのは、傾斜が右へ、芝目が左へ向いているような場面です。
原則として傾斜が勝ちます。芝目は初速が残っている間はほとんど効かず、 ボールが失速してから効き始めます。一方、傾斜は転がっている間ずっと効き続けます。
したがって芝目は、傾斜を読んだうえでの微調整として扱うのが安全です。 芝目を理由に曲がる方向そのものを変えるのは、傾斜がほぼ平らなときだけにします。
芝目より先に確かめるべきもの
ここまで書いておいて逆のことを言うようですが、スコアに効く順番でいえば 芝目は最後です。上りか下りか、そして傾斜がどちら向きに何%あるか —— この二つのほうが はるかに大きく効きます。
そして傾斜の大きさは、残念ながら目で見ても分かりません。1%の傾斜は見た目にはほぼ平らですが、 5メートルのパットならカップを外すには十分な量です。