ピンまでの距離の測り方 —— センター・手前・奥をどう使い分けるか
先に結論:「ピンまで150ヤード」だけでは番手は決まりません。必要なのは手前・センター・奥の3つで、最も安定した基準はセンターです。そして測距の目的はピンにつけることではなく、外していい側を選べるようにすることです。
「ピンまで150ヤード」という情報だけでは、実は番手は決まりません。 必要なのはそのグリーンのどこを狙うかであり、そのためには3つの数字が要ります。
手前・センター・奥
| 数字 | 意味 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 手前エッジ | グリーンに乗る最短距離 | ここより短ければ確実に乗らない |
| センター | 最も安定した基準 | ピン位置が分からないとき |
| 奥エッジ | オーバーの限界 | 奥がトラブルのとき |
このうちセンターが基準として最も優秀です。理由は単純で、ピンの位置は日々変わりますが、 グリーンセンターは変わらないからです。
奥行きは思っているより大きい
見落とされがちなのがここです。グリーンの奥行きは、20〜30メートルあることも珍しくありません。
これは番手にすると1〜2つぶんです。つまり、同じホールでも ピンが手前にあるか奥にあるかで、選ぶクラブが変わります。 そもそも自分の番手ごとの距離が曖昧だと、この差は使いこなせません (自分の飛距離の知り方)。
「ピンまで150」とだけ分かっていて、そのグリーンが手前から奥まで25メートルあるとすれば、 センターまでは約138、奥までは約163ということになります。 この幅を知らずにピンだけを狙うと、外したときにどちら側に外れるかを制御できません。
外していい側を先に決める
上級者とアマチュアの差が出るのはここです。距離を正確に知る目的は、 ピンにつけることではなく、外す方向を選べるようにすることです。
- 奥がバンカーや池 → センター基準、むしろ少し短めの番手
- 手前が池、奥は花道 → 奥エッジまで届く番手
- 両サイドがトラブル → センター一択
グリーン面が見えない砲台グリーンでは、この判断がさらに効きます (砲台グリーンの攻め方)。 この判断には、ピンまでの一点ではなく、グリーン全体の位置関係が要ります。 レーザー距離計が苦手で、GPSが得意なのはまさにこの部分です。 違いは GPS距離計とレーザー距離計の違い に整理しました。
高低差を忘れない
そして、ここまでの数字はすべて水平距離です。 打ち上げ・打ち下ろしがあるホールでは、そこに高低差の補正が必要になります。 補正の考え方は 打ち上げ・打ち下ろしの距離 にまとめています。